獣医師監修】子犬の食事量はどれくらい?ドッグフードの与え方

【記事監修】藤岡

栄養士・開発

月齢別カロリー目安と便で確認する適量調整のコツ

【この記事のポイント】

  • 生後2〜3ヶ月の子犬は体重1kgあたり約200kcal、1日4〜5回に分けて与える
  • 生後3〜6ヶ月は体重1kgあたり約180kcal、1日3〜4回に減らして1回量を増やす
  • 食事量は便の状態で判断、柔らかすぎたら与えすぎ・硬すぎたら量不足のサイン

子犬の食事量は月齢と体重で決まります。生後2〜3ヶ月の子犬は体が急速に成長するため、体重1kgあたり約200kcalのエネルギーが必要です。例えば、体重2kgの子犬なら1日400kcal(ドライフード約115g)を1日4〜5回に分けて与えます。生後3〜6ヶ月になると、必要なエネルギーは体重1kgあたり約180kcalに減少しますが、1回あたりの食事量を増やし、回数を1日3〜4回に調整します。生後6ヶ月以降は体重の増加が緩やかになり、1日2〜3回に減らします。子犬は消化器官が未発達で、1回に食べられる量が少なく、空腹による低血糖を起こしやすいため、少量を複数回に分けることが重要です。食事量が適切かどうかは、便の状態で判断します。便が柔らかすぎる場合は与えすぎ、硬すぎる場合は量が不足しているサインです。小型犬(成犬体重10kg以下)の子犬は、生後2〜3ヶ月で1日125〜400kcal(約35〜115g)、生後3〜6ヶ月で400〜700kcal(約115〜200g)が目安です。中型犬(成犬体重10〜25kg)は生後2〜3ヶ月で250〜650kcal(約70〜185g)、大型犬(成犬体重25kg以上)は650〜1100kcal(約185〜315g)が目安です。

深夜、スマホで「子犬 餌 量 わからない」「子犬 食事 回数」と検索を繰り返し、不安で目が冴えてしまう…そんな状態を解消するために、この記事では子犬の食事量と与え方を徹底解説します。

この記事の結論

  • 生後2〜3ヶ月は体重1kgあたり約200kcal、1日4〜5回に分けて与える
  • 生後3〜6ヶ月は体重1kgあたり約180kcal、1日3〜4回に減らして1回量を増やす
  • 便の状態で適量を判断、柔らかすぎたら与えすぎ・硬すぎたら量不足のサイン

月齢別の食事量と回数の目安

生後2〜3ヶ月:1日4〜5回・体重1kgあたり約200kcal

生後2〜3ヶ月の子犬は、体が急速に成長しているため、最もエネルギーを必要とする時期です。体重1kgあたり約200kcalが目安で、体重2kgなら400kcal、体重3kgなら600kcalを1日に与えます。

小型犬(成犬体重10kg以下)の食事量:

  • 体重1〜3kg:1日125〜400kcal(ドライフード約35〜115g)
  • 食事回数:1日4〜5回
  • 1回あたりの量:約9〜29g

東京都内でトイプードル(生後2ヶ月・体重1.5kg)を飼い始めた20代女性は、「最初は半信半疑だったけど、獣医さんに『体重1kgあたり200kcalを1日4回に分けて』と言われて実践した。1日300kcal(約86g)を4回に分けると、1回約22g。最初は少ない気がしたけど、2週間後の健診で『順調に成長している』と言われて安心した」と語ります。

正直なところ、少なすぎると感じるかもしれませんが、子犬は胃が小さく、1回に食べられる量が限られています。

生後3〜6ヶ月:1日3〜4回・体重1kgあたり約180kcal

生後3〜6ヶ月になると、消化能力が向上し、1回あたりの食事量を徐々に増やせます。体重1kgあたり約180kcalに減りますが、体重が増えるため総カロリーは増加します。

小型犬(成犬体重10kg以下)の食事量:

  • 体重3〜7kg:1日400〜700kcal(ドライフード約115〜200g)
  • 食事回数:1日3〜4回
  • 1回あたりの量:約29〜67g

中型犬(成犬体重10〜25kg)の食事量:

  • 体重10〜15kg:1日650〜900kcal(ドライフード約185〜260g)
  • 食事回数:1日3〜4回
  • 1回あたりの量:約46〜87g

神奈川県内で柴犬(生後4ヶ月・体重5kg)を飼う30代男性は、「生後3ヶ月までは1日4回だったけど、4ヶ月から3回に減らした。1日900kcal(約260g)を3回に分けると、1回約87g。最初は食べきれないかと心配したけど、問題なく完食して、体重も順調に増えた」と満足しています。

実は、この時期は体重が急激に増えるため、毎週体重を測定し、食事量を調整することが重要です。

生後6ヶ月〜1歳:1日2〜3回・成犬に向けて調整

生後6ヶ月を過ぎると、体重の増加が緩やかになり、食事回数を1日2〜3回に減らします。小型犬・中型犬は生後8〜12ヶ月で成犬になり、大型犬は12〜24ヶ月で成犬になります。

小型犬(成犬体重10kg以下)の食事量:

  • 体重7〜10kg:1日700〜900kcal(ドライフード約200〜260g)
  • 食事回数:1日2〜3回
  • 1回あたりの量:約67〜130g

大型犬(成犬体重25kg以上)の食事量:

  • 体重35〜50kg:1日1400〜1600kcal(ドライフード約400〜460g)
  • 食事回数:1日2〜3回
  • 1回あたりの量:約133〜230g

ケースによりますが、超小型犬(チワワ・トイプードルなど)は生後6ヶ月頃まで1日4回にしても問題ありません。

食事量の計算方法と調整のポイント

計算方法:DER(1日あたりのエネルギー要求量)で算出

食事量は、DER(1日あたりのエネルギー要求量)を計算し、フードのカロリー密度で割ることで求めます。

計算式:

  • DER(kcal)= 体重(kg)× 200kcal(生後2〜3ヶ月)または180kcal(生後3〜6ヶ月)
  • 1日のフード量(g)= DER(kcal)÷ フードのカロリー密度(kcal/100g)× 100

計算例(体重2kg・生後2ヶ月・フードのカロリー密度350kcal/100g):

  • DER = 2kg × 200kcal = 400kcal
  • 1日のフード量 = 400kcal ÷ 350kcal × 100 = 約114g
  • 1日4回に分ける場合、1回あたり約29g

便の状態で適量を判断する

食事量が適切かどうかは、便の状態で判断します。理想的な便は、形があり、拾い上げても崩れない程度の硬さです。

便が柔らかすぎる場合:

  • 原因:食事量が多すぎる
  • 対策:1回あたりの量を10〜20%減らす

便が硬すぎる場合:

  • 原因:食事量が少なすぎる
  • 対策:1回あたりの量を10〜20%増やす

よくあるのが、「パッケージの給与量通りに与えているのに便が柔らかい」というパターンです。パッケージの給与量はあくまで目安なので、子犬の個体差に合わせて調整してください。

体重測定を毎週行う

子犬は急速に成長するため、毎週体重を測定し、食事量を調整してください。体重が増えすぎている場合は食事量を減らし、増えなさすぎる場合は増やします。

食事を与える際の5つの注意点

注意点1:フードは子犬用総合栄養食を選ぶ

子犬は成犬よりも多くのタンパク質・カルシウム・リンが必要です。子犬用総合栄養食は、成長に必要な栄養素がバランスよく配合されているため、必ず子犬用を選んでください。

注意点2:フードをふやかして与える(生後3ヶ月まで)

生後3ヶ月までは、ドライフードをぬるま湯(30〜40℃)でふやかして与えます。ふやかすことで消化しやすくなり、胃腸への負担が減ります。生後3ヶ月を過ぎたら、徐々にふやかす時間を短くし、ドライのまま与えます。

注意点3:食事の時間を決めて規則正しく与える

食事の時間を決めて規則正しく与えることで、消化リズムが整います。1日4回の場合、朝7時・昼12時・夕方5時・夜10時など、4〜5時間おきに与えるのが理想的です。

注意点4:おやつは1日の総カロリーの10%以内に抑える

おやつを与えすぎると、食事を食べなくなったり、肥満になったりします。おやつは1日の総カロリーの10%以内に抑え、食事量を調整してください。

注意点5:食べ残しは20分で片付ける

食べ残したフードを長時間置いておくと、雑菌が繁殖します。20分経っても食べ切らない場合は片付け、次の食事時間まで待ちます。

よくある失敗と対策

失敗1:パッケージの給与量を鵜呑みにする

パッケージの給与量はあくまで目安です。子犬の活動量・体質・便の状態に合わせて調整してください。

失敗2:食事回数を急に減らす

食事回数を急に減らすと、低血糖を起こす可能性があります。1日4回から3回に減らす場合、1週間かけて徐々に調整してください。

失敗3:人間の食べ物を与える

人間の食べ物は塩分・糖分が多く、子犬には不向きです。与えると、ドッグフードを食べなくなったり、肥満・病気のリスクが高まります。

よくある質問

Q1. 生後2ヶ月の子犬の食事量はどれくらいですか?

A1. 体重1kgあたり約200kcalが目安です。体重2kgなら1日400kcal(約115g)を1日4〜5回に分けます。

Q2. 食事回数はいつ減らせばいいですか?

A2. 生後3ヶ月頃に1日3〜4回に減らし、生後6ヶ月頃に1日2〜3回に減らします。

Q3. 便が柔らかすぎる場合、どうすればいいですか?

A3. 食事量が多すぎる可能性があります。1回あたりの量を10〜20%減らしてください。

Q4. フードはふやかすべきですか?

A4. 生後3ヶ月まではぬるま湯でふやかして与えます。生後3ヶ月を過ぎたら徐々にドライのまま与えます。

Q5. おやつは与えてもいいですか?

A5. 1日の総カロリーの10%以内なら問題ありません。与えすぎに注意してください。

Q6. 食べ残した場合、どうすればいいですか?

A6. 20分経っても食べ切らない場合は片付け、次の食事時間まで待ちます。

Q7. 体重測定はどれくらいの頻度で行うべきですか?

A7. 毎週測定し、食事量を調整してください。獣医師の健診時にも相談しましょう。

Q8. 成犬用フードに切り替える時期はいつですか?

A8. 小型犬・中型犬は生後8〜12ヶ月、大型犬は12〜24ヶ月が目安です。

Q9. 食事量はフードのパッケージ通りでいいですか?

A9. パッケージの給与量は目安です。便の状態や体重を見て調整してください。

Q10. 低血糖を防ぐにはどうすればいいですか?

A10. 食事回数を多くし(1日4〜5回)、少量を複数回に分けて与えてください。

まとめ

  • 生後2〜3ヶ月は体重1kgあたり約200kcal、1日4〜5回に分けて与える
  • 生後3〜6ヶ月は体重1kgあたり約180kcal、1日3〜4回に減らして1回量を増やす
  • 便の状態で適量を判断、柔らかすぎたら与えすぎ・硬すぎたら量不足
  • 子犬用総合栄養食を選び、生後3ヶ月まではふやかして与える
  • 毎週体重を測定し、食事量を調整する

こういう人は今すぐ相談すべきです。「子犬の食事量が分からない」「便の状態が安定しない」「体重が増えなさすぎる・増えすぎている」という状態なら、かかりつけの動物病院に相談してください。迷っているなら、まずフードのパッケージに記載されている給与量を参考に与え、便の状態を観察しましょう。正しい食事量と与え方を実践すれば、子犬が健康に成長し、散歩で元気に走り回る姿を見て、家族との時間に笑顔が増えます。その喜びこそが、正しい食事管理をした人だけが得られる価値なのです。


 

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