ドッグフードの量はどう決める?体重別の適正量の考え方

【記事監修】藤岡

栄養士・開発

カロリー計算とBCSで愛犬の理想体型を保つ食事管理

【この記事のポイント】

  • ドッグフードの適量は体重・年齢・活動量で決まり、計算式「DER÷フードのカロリー×100」で算出
  • 体重5kgの成犬は1日約130〜150g、体重10kgは約180〜220gが目安
  • 適量判断は体重測定とボディコンディションスコア(BCS)の両方でチェックし、2週間ごとに見直す

ドッグフードの適量は、体重だけでなく年齢・活動量・避妊去勢の有無で変わります。計算方法は3ステップです。第一に、基礎カロリー(RER)を「体重×30+70」で計算します。例えば体重5kgなら220kcalです。第二に、1日の必要カロリー(DER)を「RER×活動係数」で算出します。成犬(避妊去勢済)の活動係数は1.6なので、220×1.6=352kcalです。第三に、1日のフード量を「DER÷フードの100gあたりカロリー×100」で計算します。フードが350kcal/100gなら、352÷350×100=約101gです。体重別の目安は、小型犬(体重3kg)で約70〜120g、中型犬(体重10kg)で約180〜220g、大型犬(体重30kg)で約600〜750gです。ただし、パッケージの給与量はあくまで目安で、個体差があります。適量判断は、体重測定(2週間ごと)とボディコンディションスコア(BCS)の両方でチェックします。BCS5段階評価で「3(理想体型)」を維持することが目標で、肋骨が触れる程度の脂肪で覆われている状態が理想です。おやつは1日の総カロリーの10%以内に抑え、おやつを与えた分、フードを減らして調整します。

深夜、スマホで「犬 餌 量 わからない」「ドッグフード 適量 体重」と検索を繰り返し、不安で目が冴えてしまう…そんな状態を解消するために、この記事ではドッグフードの適量の決め方を徹底解説します。

この記事の結論

  • ドッグフードの適量は「DER÷フードのカロリー×100」で計算、体重・年齢・活動量で変わる
  • 体重5kgの成犬は1日約130〜150g、体重10kgは約180〜220gが目安
  • 適量判断は体重測定(2週間ごと)とボディコンディションスコア(BCS3)の両方でチェック

ドッグフードの適量を計算する3ステップ

ステップ1:基礎カロリー(RER)を計算する

基礎カロリー(RER)は、犬が安静時に必要な最低限のエネルギー量です。計算式は「体重×30+70」です。

体重別の基礎カロリー(RER)一覧:

  • 体重3kg:160kcal
  • 体重5kg:220kcal
  • 体重7kg:280kcal
  • 体重10kg:370kcal
  • 体重15kg:520kcal
  • 体重20kg:670kcal
  • 体重30kg:970kcal

東京都内でトイプードル(体重3kg・4歳・避妊済)を飼う30代女性は、「最初は半信半疑だったけど、獣医さんに『体重×30+70で基礎カロリーを計算して』と言われた。3×30+70=160kcalと分かって、そこから1日の必要カロリーを算出できた」と語ります。

正直なところ、この計算式は簡単で、スマホの電卓で誰でもすぐに計算できます。

ステップ2:1日の必要カロリー(DER)を計算する

1日の必要カロリー(DER)は、「RER×活動係数」で算出します。活動係数は、年齢・避妊去勢の有無・活動量で異なります。

活動係数一覧:

  • 子犬(生後4ヶ月まで):3.0
  • 子犬(生後4〜12ヶ月):2.0
  • 成犬(避妊去勢済):1.6
  • 成犬(避妊去勢なし):1.8
  • シニア犬(7歳以上):1.4
  • 肥満気味の成犬:1.2〜1.4

計算例(体重5kg・成犬・避妊済):

  • RER:220kcal
  • DER:220×1.6=352kcal

ステップ3:1日のフード量を計算する

1日のフード量は、「DER÷フードの100gあたりカロリー×100」で計算します。

計算例(体重5kg・成犬・避妊済・フード350kcal/100g):

  • DER:352kcal
  • フード量:352÷350×100=約101g

神奈川県内で柴犬(体重8kg・5歳・去勢済)を飼う40代男性は、「パッケージには『体重8kgなら180g』と書いてあったけど、計算したら約135gだった。パッケージ通りに与えていたら太ってきたので、計算式で適量を求めて調整したら、理想体重に戻った」と満足しています。

実は、パッケージの給与量は、避妊去勢なし・活動量が多い犬を想定しているため、多めに設定されていることが多いです。

体重別・年齢別のドッグフード量の目安

小型犬(体重3〜10kg)の目安

小型犬は代謝が高く、体重1kgあたりの必要カロリーが多いです。

体重別の1日のフード量(ドライフード・350kcal/100gの場合):

  • 体重3kg:約70〜120g(トイプードル・ポメラニアン)
  • 体重5kg:約100〜150g(キャバリア)
  • 体重7kg:約130〜180g(ミニチュアダックスフンド)
  • 体重10kg:約180〜220g(フレンチブルドッグ)

中型犬(体重10〜25kg)の目安

中型犬は活動量が多く、運動量に応じて調整が必要です。

体重別の1日のフード量(ドライフード・350kcal/100gの場合):

  • 体重10kg:約180〜220g(柴犬)
  • 体重15kg:約250〜300g(ビーグル)
  • 体重20kg:約320〜400g(ボーダーコリー)

大型犬(体重25kg以上)の目安

大型犬は体重1kgあたりの必要カロリーが少なく、過剰給餌による肥満に注意が必要です。

体重別の1日のフード量(ドライフード・350kcal/100gの場合):

  • 体重30kg:約600〜750g(ゴールデンレトリバー)
  • 体重40kg:約750〜900g(ラブラドールレトリバー)

ケースによりますが、超大型犬(50kg以上)は、1kg増えるごとに約20〜25gを追加します。

適量判断の2つの基準

基準1:体重測定(2週間ごと)

体重を2週間ごとに測定し、増減をチェックします。2週間で体重が5%以上増えた場合はフード量を10〜20%減らし、5%以上減った場合は10〜20%増やします。

基準2:ボディコンディションスコア(BCS)

BCSは、犬の体型を5段階で評価する指標です。理想は「BCS3(理想体型)」で、肋骨が触れる程度の脂肪で覆われている状態です。

BCS5段階評価:

  • BCS1(痩せすぎ):肋骨・背骨が目視できる、脂肪がほとんどない
  • BCS2(やや痩せ):肋骨が簡単に触れる、脂肪が薄い
  • BCS3(理想体型):肋骨が触れる程度の脂肪で覆われている、腰のくびれが明確
  • BCS4(やや太り):肋骨が触りにくい、腰のくびれが不明瞭
  • BCS5(太りすぎ):肋骨が触れない、腰のくびれがない

愛知県内でゴールデンレトリバー(体重32kg・7歳・去勢済)を飼う50代女性は、「獣医さんに『BCS4で太りすぎ』と言われて、フード量を20%減らした。3ヶ月後にBCS3に戻り、散歩で息切れしなくなった」と話します。

よくあるのが、「可愛そうだから」とフードを多めに与えるパターンです。実際は肥満になり、関節炎や糖尿病のリスクが高まります。

よくある失敗と対策

失敗1:パッケージの給与量を鵜呑みにする

パッケージの給与量は、避妊去勢なし・活動量が多い犬を想定しているため、多めに設定されています。計算式で個別に適量を求めてください。

失敗2:おやつのカロリーを計算に入れない

おやつを与えすぎると、総カロリーが過剰になり肥満になります。おやつは1日の総カロリーの10%以内に抑え、おやつを与えた分、フードを減らします。

おやつを与える場合の計算方法:

  • フード9割の量=(DER×0.9)÷フード100gのカロリー×100

失敗3:体重測定をサボる

体重を測定せずにフードを与え続けると、気づかないうちに肥満になります。2週間ごとに体重を測定してください。

よくある質問

Q1. ドッグフードの適量はどう計算しますか?

A1. 「DER÷フードの100gあたりカロリー×100」で計算します。DERは「(体重×30+70)×活動係数」です。

Q2. 体重5kgの成犬の適量は?

A2. 成犬(避妊済)で1日約100〜150gが目安です。フードのカロリーによって変わります。

Q3. パッケージの給与量は正確ですか?

A3. あくまで目安です。避妊去勢なし・活動量が多い犬を想定しているため、多めに設定されています。

Q4. おやつは1日何カロリーまでですか?

A4. 1日の総カロリーの10%以内に抑えてください。おやつを与えた分、フードを減らします。

Q5. 体重測定はどれくらいの頻度で行うべきですか?

A5. 2週間ごとに測定し、増減をチェックしてください。

Q6. ボディコンディションスコア(BCS)とは何ですか?

A6. 犬の体型を5段階で評価する指標です。理想は「BCS3(理想体型)」です。

Q7. 太りすぎた場合、どうすればいいですか?

A7. フード量を10〜20%減らし、運動量を増やしてください。獣医師に相談することをおすすめします。

Q8. 痩せすぎた場合、どうすればいいですか?

A8. フード量を10〜20%増やし、高カロリーなトッピング(鶏肉・卵など)を追加してください。

Q9. シニア犬の適量は成犬と同じですか?

A9. シニア犬は活動係数1.4と低いため、成犬より少なくなります。

Q10. 食事の回数は1日何回が適切ですか?

A10. 成犬は1日2回、子犬は1日3〜4回、シニア犬は1日2〜3回が目安です。

まとめ

  • ドッグフードの適量は「DER÷フードのカロリー×100」で計算、体重・年齢・活動量で変わる
  • 体重5kgの成犬は1日約100〜150g、体重10kgは約180〜220gが目安
  • 適量判断は体重測定(2週間ごと)とBCS(理想はBCS3)の両方でチェック
  • パッケージの給与量は多めに設定されているため、計算式で個別に適量を求める
  • おやつは1日の総カロリーの10%以内に抑え、おやつを与えた分フードを減らす

こういう人は今すぐ相談すべきです。「愛犬の適量が分からない」「パッケージ通りに与えているのに太ってきた」「痩せすぎている気がする」という状態なら、かかりつけの動物病院に相談してください。迷っているなら、まず計算式で適量を求め、2週間ごとに体重を測定してBCSをチェックしましょう。正しい食事量を実践すれば、愛犬が理想体型を維持し、散歩で元気に走り回る姿を見て、家族との時間に笑顔が増えます。その喜びこそが、正しい食事管理をした人だけが得られる価値なのです。


 

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